樽(新樽25%)で12ヶ月熟成後、タンクにて3ヶ月熟成 シャンボール ミュジニー レ オー ドワ 2021
ドメーヌ ロベール グロフィエ 750ml
フランス ブルゴーニュ コート ド ニュイ プルミエクリュ 赤ワイン 浜運

≪ワインについて≫
1級レ・ザムルーズの北に隣り合う畑。砂質の混じる水はけの良い土壌で、直射日光は午前中しか当たらないため暑くはないものの、乾燥したテロワールをもちます。平均樹齢は70年です。レ・ザムルーズより明るく繊細な仕上がりですが、序盤は全房発酵によるダークな果実と魅惑的なオークのニュアンスに引き込まれます。口に含むとジューシーで生き生きとしたレッドチェリーの果実味に包まれ、白胡椒がアクセントを添えます。グレープフルーツのようなほの苦さを伴う長い余韻が印象的です。

≪生産者について≫
1級畑レ・ザムルーズの最大所有者として名高いロベール・グロフィエ。拠点はモレ・サン・ドニでありながら、畑の大部分はシャンボール・ミュジニー村とジュヴレ・シャンベルタン村に広がります。19世紀前半に設立されて以来ネゴシアンに優良畑のブドウを販売する栽培家でしたが、ロベール氏が引き継いだ後、1973年からドメーヌ元詰めをスタートさせました。

約7haの所有畑には特級ボンヌ・マールやシャンベルタン・クロ・ド・ベーズなども含まれ、最大面積を誇る1級レ・ザムルーズにおいてはグランクリュ以上の人気を誇ります。2005年から除草剤の使用を止め、有機栽培を導入。ブドウ樹はコルドン仕立てによりブドウ毎の間隔をもたせ風通しと日当たりをよくし、健全かつ低収量の上質なブドウを実らせています。

醸造においては自然酵母を使用、除梗の割合をヴィンテージごとに微調整し、発酵前に5-7日間の低温マセラシオン。発酵温度は35度と高めに設定され、短時間の頻繁なピジャージュとルモンタージュの両方を行い十分な抽出を促します。樽熟成の度合いもヴィンテージにより異なりますが、新樽の使用は全体的に控えめです。村名クラスで20％前後、1級で40-50％、特級で50-60％程度。清澄も濾過もせず瓶詰めされます。 珠玉の畑から生み出される、あくまで果実味に焦点を当てた美しいスタイルは愛好家を魅了してやみません。